アメリカ地方都市のハロウィン

2009年10月

10/31はハロウィンでした。10月半ばごろから一戸建ての家では墓石とか、かぼちゃとか、骸骨とか、コウモリとか、クモとクモの巣などの飾りつけをよく目にしました。スーパーにもハロウィンコーナーができていて、家の飾りや仮装グッズが売られていました。日本のカボチャは中はオレンジだけど、外は緑ですが、こちらのスーパーでは表側がオレンジ色で人の頭よりも大きい巨大カボチャが売られていて、一番簡単なハロウィンの飾りはこのカボチャを買って玄関にごろっとそのまま置いておくことなのです。もちろん、中をくりぬいてJack-o’-lanternにもできます。オフィスや店舗でもハロウィンの飾りつけが増えました。

凝った彫り方のJack-o’-lanternとしては以下のようなものも。E.T.ですよ!


私が参加している、毎週火曜日に集まる女性のみの国際交流団体、‘Round the World Womenでもハロウィンに直前の火曜日にイベントがあって、カボチャとナイフを持ってきてJack-o’-lanternを作るpumpkin curvingと、仮装大会がありました。平日午前の集まりなので小学生以上の子供はいないのですが、幼稚園くらいまでの子供の着ぐるみ系仮装は、本当にかわいい! 仮装大会一等賞は、親子3人お揃いでぶち犬の仮装をしてきた人たちでした。写真はfacebookにアップされています

10/31当日は、午後あたりからダウンタウンに仮装した子供のいる親子連れが目立ち始めました。この日の夜は夫が仕事でお世話になっているご夫婦のお宅にお呼ばれ。車で、ニューヘイブンの北にあるハムデン市にある住宅へ。

午後5時過ぎくらいに到着して、明るいうちに近所のハロウィンの飾りつけを見ましょうということで、近所を見て回りました。非常に気合の入ったディスプレイの家から国旗を1枚出しただけの家、何もしてない家まであって面白いです。

庭一面墓石(もちろんフェイク)の家とか、


なんなのかよくわかりませんが巨大かぼちゃとそれにつっこんで足だけ見えている人(もちろん作り物です)で、足はバタバタ動いているのとか、


KEEP OUT!と書いてある血まみれドアとか、


装飾とクモの巣が張りめぐらされた家とか。


そして、見て回った中でもっとも気合の入っていた家はこちら。庭が一面墓石だらけで、家の壁に大きなクモなどがはりついていて、木には電飾が巻いてあって、なにか機械で庭に煙を出していて、さらに家の周りにはぐるりとテントのお化け屋敷が設置されていて、近所の人を楽しませていました。




その家の娘と思われる女の子が入り口に案内してくれて、テントに入ると、まず最初は壁から動く手が出ている部屋です。


その後も一面シャボン玉が飛んでいる部屋とか、いくつかいろんな装飾をした暗い部屋を通ります。以下はうまく写りませんでしたが、一面シャボン玉の部屋です。


途中には、おどかし担当の子供が暗がりにひそんでいて、「わー!」とやってくるので、結構びっくりします。ここまでとことん他人を楽しませることができるのには尊敬です!

家を見て回ったときは、住宅地のあちこちに仮装をした子供たちと一部仮装をした大人たちがいて、そろそろお菓子をもらいに出かけるところといった感じでした。そこで、17時半くらいに家に戻ったかと思います。そのとき、大きなたらいに一杯くらいのお菓子を用意していました。配るお菓子は、安全上、市販の個別に包装してあるお菓子が望ましいようで、手作りのお菓子などはあまりよくないようです。

家に帰ってから19時すぎくらいまでの2時間程度、食事のあいだもひっきりなしにチャイムが鳴りました。最初はわくわくして待っていて「ピンポーン」「キター!!」みたいな感じだったんだけど、段々飽きてきたのも事実です(笑)。

回ってくる子供たちは幼稚園~中学生くらいまでで、一組2~5人くらい。兄弟で親と一緒に回ってくるというパターンが多かったようだ。人数多めの子たちは近所の子達が一緒に回っていたんだと思います。お菓子を入れるために、カボチャちょうちん型のプラスチックバッグか大きい布の袋をみんな持っています。お約束で”Trick or Treet”と言われるので、こちらは”Happy Halloween!”とか言ってめいめいにお菓子をあげます。

お菓子も底をついてきたので、終わりにしようということで、表に置いてあった、ライトを入れたJack-o’-lanternを中にしまいました。この家ではハロウィンの飾りはそれしかしていなかったので、これを片付ければハロウィンには参加していないということで、子供はぴたりとチャイムを鳴らさなくなるのです。しかし、簡単にはしまえないような凝った飾りを庭にしている人たちは、いつまでお菓子をもらいにくる子たちにつきあう気なのかな…。まあ、大人同伴の子供なので、それほど深夜までは回ってこないと思うけれど。

ごちそうになったあと、ダウンタウンの自宅に帰ったら、街は仮装をした人だらけ。自宅の近所にある飲み屋は、普段はそれほど人も入ってないんだけど、ここにありえないくらい人がつめかけていて、みんな仮装をしていた。高校生以上くらいになるとお菓子をもらって回るのは卒業して、友達同士で仮装ダンスパーティなどをするらしいです。イエールの学生もそんな感じなのでしょう。

ダウンタウンにあるイエール大学周辺での若者の仮装はイエール大学の大学新聞(ウェブ版もあり)で見ることができます。「2人合わせてH1N1」(新型インフルのこと)という仮装にうけました。

というわけでその日の夜は大変さわがしかったんだけど、まあ今日は祭りだししょうがないよね、と寝ました。

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yucoの個人サイトです。既婚で子ども2人。岐阜県出身で現在は東京在住。短期間ですがアメリカにも住んでいました。1998年から個人サイトを運営し、10年以上にわたってレンタルサーバにブログツールをインストールしてブログを書き、あちこちの新しいネットサービスを試したりしていました。現在はおもにTwitterとたまに長文テキストを書きたいときはNoteを使っています。


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