イタリアその4:ヴェネツィア2~3日目—ゴンドラ、朝の水上ボート

2008年8月

2日目の夜はゴンドラに乗ることにしました。ゴンドラは、決まった額(100ユーロくらい?)を払って一艘借り切る(人数が多いほど一人当たりの料金が安くなる)のが一般的ですが、私たちは2人なので、それだと高くついてしまいます。

しかし、地球の歩き方によると、乗り合いゴンドラのようなものがあって、一人当たり定額(忘れましたが、たしか40~60ユーロくらい)を払えば他の人と相乗りになるが、乗せてくれるというのがあったので、それにしました。 泊まっているホテルのフロントに問い合わせると(このときはネット接続について聞いたけど通じなかった人とは別人で、英語が通じる人だったのか、それともよく聞かれる質問なので答えやすかったのか)、そこでチケットを買うことができて、指定された時間に集合場所へ向かいました。

ゴンドラの座るところはこんな感じです。中華っぽいデザインですね。
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このゴンドラは、単なる乗り合いゴンドラではなく、歌と演奏つきゴンドラなのです。4艘くらい同時に船が出たのですが、たまたま私たちともう一組のカップルが乗った船に、歌う人とアコーディオン奏者が乗り、「サンタ・ルチア」などの曲を歌ってくれました。

運良く同じ舟に乗ってくれた歌う人とアコーディオン奏者
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ちょうど通りがかった水上バスの人たちが私たちの乗っている舟の歌と演奏を聴いている
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ゴンドラから撮った写真は夕方で暗かったこと、ゴンドラが揺れることなどもありほとんど失敗作なのですが、これは気に入っています。ぶれているところも含めて。
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そんなわけで4艘ほどのゴンドラでまとめって1時間ちょっとくらいこいでもらったのですが、途中で細い水路に入ったり、橋の下をくぐったり、歩いていては見られない低い視点で街を見ることができて面白かったです。

翌朝は、短い滞在でしたがもうヴェネツィアを発たなければいけません。早朝に起きて、来たときと同じように荷物を持ってサンマルコ広場をつっきって水上バスの駅へ向かいました。いつもは人でいっぱいのサンマルコ広場ですが、このときは朝の6時くらいだったので誰もいません。
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早朝すぎて、水上バスの切符売り場まで閉まっており、水上バス自体はダイヤ通りに来たのにまだ切符を買っていない状態になってしまいました。なんかスタッフの人が「いいからいいから」みたいなジェスチャーをしているのでそのまま乗ってしまい、無賃乗車に。水上バスではじめて、ヴェネツィアの中心の逆S字型運河を北上しました。

リアルト橋の駅で水上バスを降りる人たち
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まもなく島北部にある駅に着き、そこからユーレイルに2時間ほど乗ってフィレンツェに向かいます。ヴェネツィアはイタリアをブーツだとするとひざの内側あたりにあるのですが、ヴェネツィアはさらに大陸から線路で延々と走った先にある島のようなものです。列車が出発すると、海の中に一本線路が走っていてその上を延々と走っていきました。

線路と道路が平行して走っており、車でヴェネツィアに来る人は島の入り口あたりにある広い駐車場に車を置いて、そこからは歩きになります。自転車や原付もダメです。車のついた乗り物で許されるのはベビーカーとか三輪車くらいでしょう。それも橋を渡るたびに階段を上らないといけないので(ゴンドラやボートの人が頭をぶつけないように橋の中央部が高くなっている)、決して使いやすくはないでしょう。

なので、この街に入る物資はすべて船で運んでくる必要があり、特に最後に水上バスに乗った早朝には、さまざまな食料品・雑貨を積んだモーターボートを多数見かけました。このせいで物価もイタリアのほかの地域に比べて高いようです。もちろん、有名な観光地だから、ということもありますが。

ヴェネツィアは本当におとぎの国のようでした。よく考えたら一つの街まるごと自動車がないというのは大変なことです。それがローマにはなかった非現実感を演出しているのかなとも思いました。

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yucoの個人サイトです。既婚子2人。岐阜県出身で現在は東京在住。短期間ですがアメリカにも住んでいました。1998年から個人サイトを運営し、10年以上にわたってレンタルサーバにブログツールをインストールしてブログを書き、あちこちの新しいネットサービスを試したりしていました。現在はおもにTwitterとたまに長文テキストを書きたいときはNoteを使っています。


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