京都――駒井家住宅など

2008年3月

1年と少しぶりに京都に行ってきました。交通手段は、前回と同じく岐阜の実家から大垣、米原経由の在来線で、交通費は片道2000円と少し。今回は、午前11時に実家を出て13時半に京都に到着、実質半日で駒井家住宅、銀月アパートメント、ガケ書房、知恩寺の手づくり市、恵文社、つばめに行き、一泊して翌朝次の目的地の直島へ向かいました。



時間があれば、三月書房やアスタルテ書房に行きたかった。また今回行ってみたら貸し切りのため入れなかった京大前の進々堂(公式webサイトがある進々堂は店舗案内に京大前の店がないので、別物なのかな)に次回こそぜひ行きたい。あと大徳寺の枯山水とか見たいな。

まずは銀月アパートメント、そして駒井家住宅

上にも書いたとおり13時半頃に京都に到着。バス(路線忘れました。5番かな?)に乗って、まず「入館は15時まで」となっている駒井家住宅に向かいました。上にも書いたとおり13時半頃に京都に到着。バス(路線忘れました。5番かな?)に乗って、まず「入館は15時まで」となっている駒井家住宅に向かいました。

近くのバス停で降り、あらかじめ家でプリントアウトしておいた「北白川疏水沿いの散歩道」という案内サイトを参照して歩いていると、もう一つの目的だった銀月アパートメントを発見。『森茉莉かぶれ』などの著者早川茉莉さんが仕事場にしていて、個人サイト名を「Atelier.Sumire. Gingetsu Books or so….」としていたり、「ユリイカ」の森茉莉特集号の早川さんの記事では内部の写真が(1枚だけですが)あったりするので、どんな建物か外観だけでも見ておきたいと思っていたのでした。正面は以下のような感じ。





人が住んでいる集合住宅なので、外部をそっと観察して写真を撮るだけにとどめました。









最初にこのあたりに来ようと思ったのは銀月アパートメントを見るためだったのですが、検索していて見つけたwebサイト「北白川疏水沿いの散歩道」で建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計による駒井家住宅という建物が紹介されていて興味を持ちました。金・土しか公開していないとのことだけど、滞在はちょうど土曜日なので問題なし。そんなわけで次に駒井家住宅を探して歩きました。

この建物は、昭和初期に建てられた京大教授だった駒井博士の住居で、現在は日本ナショナルトラストが管理しています。金・土のみ、10時から16時までの開放(入館は15時まで)で見学料は500円。室内の撮影も個人利用なら自由にできます。

見学に行くと、ナショナルトラストのボランティアの方が建物に凝らされた工夫について丁寧に説明してくださいます。駒井夫妻は昭和初期の先進的なインテリ夫婦のようで、家の設計についてはどちらかというと奥様主導で進んだとのこと。また、この住宅は各種イベントに利用されているようで、ブログ「駒井家住宅の日々」でその様子が分かりました。





玄関から入ってすぐのところにあるのがこの部屋。右手にはピアノがあります。



上部にある照明はよく見ると当時流行していたという「波に千鳥」デザインで可愛い。



玄関から入った廊下の壁には引き出しがついていて靴磨きセットを入れられるようになっています。こういう細かな部分が奥様の要望のようです。



また、この家で特徴的なのがドアの取っ手で、確か材質はクリスタルガラス(違っていたらすみません)。場所によって紫色と無色透明のものがあり、来客が目にする部分は紫色の取っ手になっているそう。







階段で2階へ。階段の手すりがなめらかな形でまた美しいのでした。





2階の部屋。この窓はあとから増築されたものだそう。

この窓からは、ちょうど京都の大文字焼きが見えるのです。また窓の外の松の木は、駒井夫妻が米国から持ち込んだ北米のもので、松の葉も松ぼっくり(部屋内に置いてあった)も日本のものより大型。











同じく2階にある書斎。









離れの洗濯部屋。日本で洗濯機が販売される以前のことで、外国産のものを輸入して使っていたそう。写真中央のローラーのようなもので洗濯物を挟み、しぼって脱水するそうです。



建物が道路に面していない側に庭があります。









…とまあこんな感じで紹介しきれないくらいいろいろ見所を解説していただきました。

そのほかの駒井家住宅の写真を以下にアップします。













そのほか:ガケ書房、手づくり市、恵文社など

駒井家住宅をあとにし、ガケ書房に向かいました。前回に訪れた時は1月2日だったため、お正月休みで閉まっていたので「次回こそ!」と思っていたのでした。車が突っ込んだ建物で、個性的な品揃えをしています。基本的には新刊書店ですが雑貨・CDなども扱っています。



入り口前の黒板にあるおすすめ本は『普通の女の子として生きにくいあなたへ』『アーティスト症候群』など。



ガケ書房を出て歩いて京大方面に向かい、以前はやはりお正月休みだった進々堂に行くと、「17時から貸切のため、本日の営業は16時45分まで」との張り紙が。その時点で16時半くらいだったので残念ですが諦めました。

以下は進々堂の建物前のタイル。



京大横には知恩寺というお寺があり、毎月15日は手づくり市をやっています。そしてこの手づくり市、かなりレベルが高いです。ということは歌餓鬼抄で知っていました。

しかし、元々行く予定に入れておらず、知恩寺がどこにあるかも知らず、たまたま通りかかったらやっていたので「ああ、これがあの手づくり市!」という感じでした。しかし、市は17時に終わるので、16時半過ぎに訪れたときには多くの店はすでに撤収モードに入っており、軽くいろいろ見ましたが何も買えませんでした。確かに、手づくりといっても素人ではなくセミプロの域に入っている人が多い感じでした。

手づくり市を出て、一旦宿に向かいました。宿については一泊一万円近くしたのに、なんか部屋も建物も全体的に不潔感があって辛かった。和室でふとんを敷いて寝るスタイルで、それは分かっていたからまあいいのですが、絨毯が不潔な感じで、この上に寝るの?と…。

行きたい場所が左京区周辺に集まっていたので左京区にある宿にしたのですが、これだったら駅近くのビジネスホテルにすればよかった。また夕食もついてくる宿だったのでここで食べましたが、外で好きなところで食べたかった…。というわけでこの宿についてはあまり思い出したくありません。

京都だとこういうところでも一泊9000円でやっていけるのだなあということだけが分かりました。土曜日の宿泊なのに直前に探したので、空き部屋がほとんどなく、あっても1人2万を越えるような高い宿ばかりだったのです。

夕食を取ってから恵文社一乗寺店へ。ここは夜10時までやっていて遅めに行けるので、滞在計画を立てる上で助かりました。



ここでいろいろ買い、近くのカフェ、つばめでケーキを食べて(ここは定食がおいしいらしいので、宿で食べていなければぜひ食べたかった!)宿に戻りました。

最後の写真は、京都の街中にあったメガネ屋さんです。



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yucoの個人サイトです。既婚で子ども2人。岐阜県出身で現在は東京在住。短期間ですがアメリカにも住んでいました。1998年から個人サイトを運営し、10年以上にわたってレンタルサーバにブログツールをインストールしてブログを書き、あちこちの新しいネットサービスを試したりしていました。現在はおもにTwitterとたまに長文テキストを書きたいときはNoteを使っています。


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