ニューオーリンズ旅行記 その1:Red Dress Run、バーボンストリート

2012年8月11日~13日

8月11日から13日まで、ニューオーリンズに行ってきました。いやー蒸し暑かった! 午後の一番暑い時間はとても外を歩けるとは思えず、ホテルで昼寝していたのであまりあちこち回れなかった。年取ったのだろうか。いろいろやらなかったことはあるが(蒸気船に乗るとか)まぁいいかという感じ。

旅行先でやったことは以下の通り。

1日めは朝5時半に起きてラガーディア空港から出発し、1回乗り換えて午後3時くらいにニューオーリンズの空港に到着。タクシーでホテルに行く途中、赤いワンピースを着た男性を何人か見かけ、なんだろうと思っていた。チェックインするときに、そういう衣装で走るチャリティマラソンなのだとフロントの人が教えてくれた。

家に帰ってからネットで調べてみたらRed Dress Runといって、東京を含む世界中のあちこちの都市で行われているらしい。ニューオーリンズのものが規模が大きいのかニュースなどで取り上げられている頻度が高いみたい。

宿に荷物を置いて、街の中心部に向かいました。これはポンタルバアパートという建物だと思います。地球の歩き方によると、ミカエラ・ポンタルバという、18世紀に当時の上流階級の女性としては珍しく建築デザインの知識を身につけて現場監督までこなした人が建てた、アメリカ最古のアパートだそうです。



建物内の一部が1850ハウスという施設で、当時の白人中流階級の暮らしを再現しています。以下は子供部屋。



これも1850ハウス。階段が美しいです。



それからバーボンストリートに行ってみたら、走り終わって酒を飲んで盛り上がっている赤い人たちがいっぱいで、前に進むのも大変な感じでした。







それからカフェ・デュ・モンドという「ここに行かないとニューオーリンズに来たことにならない」とまで言われる有名な喫茶店に行き、ベニエという穴のない四角いドーナツのようなものを食べました。以下の写真の通り、テーブルにこぼれるほど多くの粉砂糖がかかっています。ベニエもよかったけど、一緒に頼んだフローズンカフェオレもおいしかった。

有名な喫茶店でとても混んでいて席につくのまでが一苦労という感じでした。客に対してウェイターの数が少なすぎ、席に通してもらうのを待っていたら永遠に座れないので、誰かが席を立ったらその席を押さえて座っておいて、ウェイターを呼んで汚れたテーブルを片付けに来てもらうという感じです。

ちなみにカフェ・デュ・モンドはニューオーリンズ以外では唯一日本でチェーン展開していて、ベニエなども日本で食べられるそうです。今度行ってみよう。



地球の歩き方に「フレンチクォーターでは古い邸宅を公開しているところが多いが、そういうものばかりたくさん見ていると飽きるので、一軒だけ選ぶなら、ギャリエハウスというところが良い」と書いてあったので見に行きましたが、オープンしているはずの時刻だったのに閉まっていました。ニューオーリンズでは夏はシーズンオフだからかも(といっても、そこら中を観光客が歩いていますが)。やや残念。

その後、あまりにも暑くて少し宿に戻って休みました。

夕方に出かけてFelix’sという有名なレストランに行きました。地球の歩き方に行列ができると書いてあったけどその通りで、しばらく並んで待ち、生牡蠣や牡蠣のロックフェラー風などを食べました。おいしかったです。わりと大衆的な感じの店で、なぜか店内ではお酒を売っておらず、お酒を飲みたい人は隣のバーで買ってくることになっていました。

食べ終わってバーボンストリートを歩きました。もうちょっとジャズの流れる渋い街並みを期待していたけれど、実際は新宿の歌舞伎町みたいな感じでした。通りにはロックとかユーロビートががんがん流れていて、いかがわしい店もたくさんあって。歌舞伎町との違いはクラブとかがもうちょっと通りに開いている感じで、歩いていても中で踊っている様子が見えるところ。

アメリカでは、屋外での飲酒は禁止されている地域が多いです。通りを歩きながら缶や瓶のビールなどを飲んではいけないのです。外から見えないように、紙袋に入れて飲む人もいるようですが。ただしここでは外での飲酒も許可されていて、バーボンストリートはプラスチックのカップにビールを入れて飲みながら歩く人でいっぱい。つまり通りで宴会状態。

というわけで、夜のバーボンストリートはこんな感じです。







それから歴史あるジャズのライブハウスであるプリザベーションホールに行って、1時間くらい演奏を聴いたあと、ホテルに歩いて帰りました。ここの演奏ではリクエストを受け付けるのだけど、ニューオーリンズのテーマソングともいうべき「聖者の行進」だけリクエスト料が高くて20ドルです。リクエストされすぎて飽きたからという理由だそうです。私がいたときには誰もリクエストしていませんでした(笑)。



2日目の朝は、朝食が有名なブレナンズというレストランに行きました。有名な店なので予約が取れないかもと思ったけど、直前に自分で電話して問題ありませんでした。行ってみたら、客は自分たち以外白人しかおらず、裕福そうな人が多かったです。

店のドレスコードが気になっていましたが、朝食だったせいかTシャツ・短パン・スニーカーの人もいたけれど大抵はそうではなく、そういう格好はややはばかられる感じでした。ニューオーリンズのフレンチクォーター内では、ニューヨークより頻繁にドレスコードのある店を見かけます。そういうレストランは割と固まって立地していて、Tシャツ短パンで歩いている大半の旅行者の間を、男性は暑いのにスーツ、女性はワンピースにハイヒールで歩いている上流階級の人たちがいます。

朝からシャンパンを飲みました。コースのアラカルトなのだけど、このメニューを選ぶと○ドルプラス、というのがあちこちにあり、お酒とチップ込みで結局一人60ドルくらいになったと思います。朝からがっつり食べて胃が重くなるくらいでした。

ブレナンズの外観。ピンク色の建物です。



メインのOysters Benedict。



デザートのCrepes Fitsgerald。



10時半に予約してブレナンズに行き、12時くらいに食べ終わり、それからジャクソン広場に面している2つのルイジアナ州立博物館に行きました。片方は州の歴史に関する展示、もう片方はカトリーナに関する展示。ジャズに関する展示が見たくて旧造幣局(Old Mint)にも行きました。プリザベーションホールに関する展示がありました。それからホテルに戻って昼寝。

夕方に起きて出かけ、市電に乗ろうとしたのだけど目当てのGreen Lineはいくら待っても来ません。停留所で待っているとき、広い道路の反対側でストリートミュージシャンの10人くらいのバンドが演奏していました。黒人男性ばかりのジャズバンドで、かなり激しい感じの演奏。聴衆はノリノリで踊っている人もいる。私の乏しい音楽的ボキャブラリーの中では、雰囲気は東京スカパラダイスオーケストラに近いけれど、音楽的にはスカではないと思う。ニューヨークでもニューオーリンズでもたくさんのストリートミュージシャンを見たけれど、この人たちの印象が一番強かったです。動画撮っておけばよかった。

Green Lineの市電がまったく来ないのであきらめて夕食に向かいました。Gumbo Shopという店でガンボスープのカップ入りとCombination Plateというのを食べました。Combination Plateは、ジャンバラヤ・ご飯の上にエビのスープをかけたもの・ご飯の上にred beanを煮たスープをかけたものの3種類が1皿に載っています。量はやや多めだったがスパイシーでおいしかった。店の雰囲気としては、1日めの晩のFelix’sほど大衆的ではないが、2日め朝食のブレナンズほどは高級ではなく、普通くらい。そしてホテルに戻って寝ました。

最終日となる3日目の朝は、近所の喫茶店で朝食にして、もう一度最後にミシシッピ川の川辺を少し歩いてからホテルに戻りチェックアウトして、タクシーを拾って空港に行き、行きとは違って直行便で帰ってきました。





全体的に、日数が2日しかない上に日中はとても暑かったので、あまりあちこち行けませんでした。フレンチクォーターの中を歩いて地球の歩き方に載っていたレストランで食べて、という感じです。

日本だと、地方に旅行するとその土地の名産物があってそれなりにおいしいのが普通です。しかし、アメリカは結構あちこち行きましたが、その土地の食事というのはあまり期待できない場所が多いのです。そんな中、ニューオーリンズは例外です。シーフード満載で、スパイシーな料理が多くて。日本のレストランでガンボとか食べられないかとネットで調べてみたらあったけど、メニュー写真見たら妙に高級感溢れるガンボになっていて、しかも高かったり。庶民的なガンボは食べられないものか……。

今度来られるなら夏以外に来て、蒸気船と路面電車に乗って、また同じようにあちこちのレストランで食べて、カフェ・デュ・モンドでベニエ食べて、フレンチクォーターの外側も少し見てみたいですね。プランテーションハウスとか。

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yucoの個人サイトです。既婚で子ども2人。岐阜県出身で現在は東京在住。短期間ですがアメリカにも住んでいました。1998年から個人サイトを運営し、10年以上にわたってレンタルサーバにブログツールをインストールしてブログを書き、あちこちの新しいネットサービスを試したりしていました。現在はおもにTwitterとたまに長文テキストを書きたいときはNoteを使っています。


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